← ブログの一覧へ

「英語ができないから、外国人のお客様が怖い」を終わらせる

2026.09.06

旅館・建設現場・薬局・コンビニ・美容室・介護施設。外国人のお客様への対応で実際に困っている6つの現場と、英語ができなくても、電波が無くてもその場で解決する方法をまとめました。

夜の旅館の玄関。女将が外国人の宿泊客に案内をしている

接客の現場で、いちばんよく聞く言葉があります。「外国人のお客さんは、言葉が通じないから正直こわい」。不動産屋さんに言われたとき、責める気持ちはまったく起きませんでした。私も同じことを何度も思ってきたからです。

ただ、話を聞いていくうちに気づいたことがあります。怖いのは英語ができないことではありません。伝わっていないまま、話が先へ進んでしまうことが怖いのです。この2つは、まったく別の問題です。

この記事では、実際に伺った6つの現場の話を並べます。そのうえで、英語ができなくても、電波が無くても、その場で解決する方法を書きます。

この記事の場面を、40秒の動画で

この記事の最初に出てくる、山あいの旅館の場面です。玄関先が圏外でも「お風呂は夜十時まで」が伝わるところまでを40秒にまとめました。

🗣
語学力は要りません

日本語で話しかけて、相手のことばで返す。相手の返事も日本語になって返ってきます。覚えることはありません。

📶
電波が無い場所でも止まりません

旅館の玄関、トンネルの奥、建物の地下。通信を一切使わないので、いちばん必要な場所で止まりません。

🔒
お客様の話は外に出ません

アレルギー、持病、契約の話。全部その端末の中だけで訳すので、どこへも送られません。

「怖い」の正体は、語学力ではない

不動産屋さんの話をもう少し続けます。内見のとき、外国人のお客様に「ペットは飼えますか」と聞かれても、その場で答えられない。空室は鉄筋で電波も弱い。結局「確認して折り返します」になり、そのまま流れてしまう。断る理由が言葉なのは、お互いにもったいなさすぎます。

ここで起きているのは、英語で会話ができないという問題ではありません。その場で確認が取れないという問題です。確認さえ取れれば、あとは普段どおりの仕事です。

つまり必要なのは語学の習得ではなく、その場で確認を取る手段です。数年かけて英語を学ぶ話ではなく、今日から変えられる話になります。

現場①:旅館「お風呂は夜十時まで」が伝わらない

山あいの旅館の女将さんに伺った話です。「お風呂は夜十時まで」が伝わらないまま、夜中に大浴場へ向かったお客様がいたそうです。女将さんは怒っていませんでした。伝えられなかった話として、静かに話してくださいました。

旅館やペンションは、山あいにあるほど電波が届きません。玄関先でスマホを見ると圏外、というのは珍しくありません。ここでクラウドの翻訳アプリを開いても、読み込み中のまま止まります。いちばんもてなしたい場所が、いちばん通じない場所になっています。

夜の旅館の玄関。女将が外国人の宿泊客に案内をしている
玄関先での案内。ここは電波が届かないことが多い場所です。

現場②:建設現場「そこ、まだ固まってない」

建設現場の方に伺った話です。いちばん怖いのは「そこ、まだ固まってない」が伝わらないことだと言われました。技能実習生の方が増えている現場では、日常的に起きています。

危ないことほど、その場で言えないと意味がありません。手振りとカタコトで伝わることには、はっきり限界があります。しかもトンネルの奥や地下の躯体は、電波がまず入りません。

安全指示は、後から確認するものではありません。その瞬間に伝わらなければ、伝わらなかったのと同じです。

建設現場で、ヘルメット姿の日本人の職長が外国人の作業員に指をさして説明している
危ないことほど、その場で言えないと意味がありません。

現場③:薬局「アレルギーの確認だけは、絶対に間違えられない」

薬局の方の言葉です。聞き流していい一言と、そうでない一言があります。「これ、食べられません」「この薬は飲めません」は、後者です。

飲食店でも同じことが起きます。外国人のお客様の言葉を、笑顔で「はいはい」と受け流してしまう。それが「エビが食べられない」だったとき、取り返しがつきません。

医療や食物アレルギーの確認は、身振りでは絶対に代用できません。ここだけは、確実に文字と音声で確認を取る必要があります。

夜の薬局。棚の前で外国人の客と薬剤師が向かい合っている
確認を飛ばせない場面が、日常の中にあります。

現場④〜⑥:コンビニ・美容室・介護施設

コンビニの店長さんは「レジでいちばん困るのは、袋が要るかどうか」と言われました。たった一言です。しかし毎日何十回もすれ違います。

美容室の方は「切る長さを1センチ間違えると、取り返しがつかない」と言われました。身振りでは足りない仕事が、世の中には案外多いのです。

介護施設の方は「利用者さんのご家族が外国の方で、説明がいちばん重い」と言われました。急ぎではないけれど、絶対に間違えられない話があります。

この3つに共通しているのは、専門的な英語が要るわけではないということです。必要なのは、短い確認を確実に取ることだけです。

コンビニのレジ。店員が外国人の客に対応している
「袋は要りますか」。たった一言が、毎日すれ違います。

なぜ翻訳アプリは「いちばん必要なとき」に止まるのか

すでに翻訳アプリを試したことがある方も多いと思います。そして肝心なときに動かなかった経験も、たぶんお持ちです。

理由はここにあります。多くの翻訳アプリは、話した声をインターネットの向こうのサーバーへ送り、そこで聞き取りと翻訳をして、結果を受け取ります。電波が無ければ、送ることも受け取ることもできません。

「事前にダウンロードすればオフラインで使える」と書かれていても、多くは文字の翻訳だけがオフライン対応です。声を聞き取る部分や読み上げは通信が要るままなので、話しかけて使う場面では結局そこで止まります。

旅館の玄関、トンネルの奥、建物の地下、機内。電波が弱い場所ほど、ことばが必要な場所です。ここが噛み合っていませんでした。

解決策:通信を使わない翻訳を、その場で

私たちが作っている TransferFriends は、翻訳も、声の聞き取りも、読み上げも、すべてスマートフォンの中だけで動かします。通信は一切使いません。

使い方は3つだけです。日本語で話す。相手のことばで訳が出る。そのまま読み上げる。相手の返事も、同じように日本語になって返ってきます。覚えることはありません。

86の言語に対応しています。中国語・韓国語・ベトナム語・タイ語・英語など、実際の現場で必要になるものは入っています。

話す、訳が出る、読み上げる、の3ステップを示した図
操作は3つだけ。覚えることはありません。

お客様の話が外に出ないことの意味

もうひとつ、接客の現場で見落とされがちな点があります。会話の中身がどこへ行くのかです。

クラウドの翻訳を使うということは、お客様のアレルギー、持病、家族の事情、契約の条件を、外部のサーバーへ送っているということです。ふだんは意識しませんが、扱っている情報の重さを考えると、無視できません。

すべて端末の中で完結すれば、この心配自体がなくなります。商談でも、医療の確認でも、同じ道具をそのまま使えます。

一般的な翻訳アプリは会話がサーバーへ出るが、こちらは端末の中で完結することを比べた図
外に出ないので、確認しづらい話も、そのまま扱えます。

まずは、いちばん困っている一言から

全部を一度に変える必要はありません。現場ごとに、いちばん困っている一言があるはずです。「袋は要りますか」「お風呂は夜十時までです」「そこ、まだ固まっていません」「アレルギーはありますか」。

その一言が確実に通じるようになるだけで、身構える気持ちはかなり軽くなります。怖さの正体は、通じなかったときにどうなるか分からないことだからです。

私はこのアプリを、たくさんの日本人が、英語ができないまま、外国から来た人を怖がらずに迎えられるように作っています。語学ができるようになる必要はありません。伝えたいことが伝われば、それで足ります。

よくある質問

英語がまったく話せなくても使えますか

使えます。日本語で話しかけると、相手のことばになって読み上げられます。相手の返事も日本語になって返ってきます。覚える必要のあることはありません。

電波が入らない場所でも本当に動きますか

動きます。翻訳・音声の聞き取り・読み上げのすべてが端末の中で動くので、機内モードのままでも使えます。最初に翻訳データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。

お客様の会話の内容が外部に送られることはありませんか

ありません。会話の内容はサーバーへ送っていません。すべて端末の中で処理しています。

料金はかかりますか

基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。

ほかの質問も見る →

この記事のアプリは、無料ではじめられます。

iPhone・Androidどちらでも使えます。

こちらの記事もどうぞ

ブログの一覧を見る →