峠の宿 第4話「床下の手紙」——71歳の男が、43年ぶりに床板をはがした理由
連続ドラマ「峠の宿」第4話「床下の手紙」のあらすじと見どころ。43年ぶりに峠の宿へ戻ってきた71歳の男性ジェームズ。床板の下に隠した父への手紙を取りに来た彼を、そこで待っていたものとは。TransferFriends 提供・開発者本人が出演する回です。
春の峠屋。ハルカは、床板をあの夜のままにしています。書いた人のものだと思ったからです。
霧の夕方、二人の客がやって来ます。一人はバイクで峠を越えてきた、関西弁の男性。もう一人は、英語を話す71歳のジェームズ。「Is this… Tōge-ya?」「Still here. It's still here.(まだある。まだ、あった)」。
宿帳の英語の一行を書いたのは、この人でした。
43年前、ジェームズはこの宿の床下に、出せなかった手紙を隠しました。
居合わせた客が「電波なくても通じますよ」と、自分の作ったアプリを差し出します。
床下で待っていたのは、手紙だけではありませんでした。
あらすじ:英語の字は読めても、話は聞き取れない
ジェームズは床を指して話し出します。「The floor. Under here. My father…」。ハルカは英語の字なら読めます。けれど、この人の話は聞き取れません。源さんも「わしは英語はさっぱりだ」。
そのとき、もう一人の客が口を開きます。「これ、僕が作ったアプリなんです。電波なくても、通じますよ」。スマートフォンの画面の、相手側の字は逆さに出ます。テーブルをはさんで向かい合ったまま、読めるようにです。
「I hid a letter under this floor.(この床の下に、手紙を隠した)」。はじめて、この人のことばが届きました。
見どころ:待っていたのは、父のほうだった
28歳のとき、ジェームズは父とけんかして家を出ました。この宿で、祖母のトキが紙をくれた。父への手紙を書いたけれど、出せなかった。「読める自分になったら、取りに来る」と床下に隠して、43年。
ハルカが床板を開けると、手紙が出てきます。そして、もう一通。ジェームズの手が止まります。「…Dad's hand.(…父の字だ)」。
源さんが思い出します。平成二年の秋、外国の年寄りが息子を探しに来た。「あんたが来たら渡せ」と言って、手紙を置いていった。待っていたのは、息子ではなく、父のほうでした。
このドラマが描きたいこと
ハルカの独白が、この回のすべてを言っています。「何が書いてあるのか、訳はいらなかった」。そして結びの一文。「言葉は、小さな機械が渡してくれた。けれど、その先は、人の顔が教えてくれた。」
第4話で初めて、翻訳アプリが物語に入ってきます。けれど、物語を動かすのはアプリではありません。アプリは、床板を開けるところまでの橋渡しです。そこから先は、手紙と、人の顔の話です。
物語の最後、ハルカは町の図書館でアプリを入れます。峠の上は圏外なので、入れられないからです。そしてまた、ことばの通じない客がやって来ます。
登場人物と、出演について
ジェームズ:英語を話す71歳の男性。28歳のとき父とけんかして家を出て、この宿に泊まった。
バイクの客:関西弁の男性。圏外の峠で、自分の作ったオフライン翻訳アプリを差し出す。この役は、TransferFriends(トランスファーフレンズ)の開発者本人が演じています。この回は TransferFriends の提供です。
ハルカ・源さん:第1話から続く、宿の女将と近所の年配の男性。
ドラマに出てくるアプリについて
作中のアプリは、実在するオフラインAI翻訳アプリ TransferFriends です。翻訳も、音声の聞き取りも、読み上げも、スマートフォンの中だけで動くので、作中のように圏外でも使えます。向かい合った相手の側の字を逆さに出す画面も、実際のアプリにある機能です。
作中のとおり、最初に言語のデータを入れるときだけは通信が要ります。峠の上に行く前に、Wi-Fi のある場所で入れておいてください。
よくある質問
あります。TransferFriends(トランスファーフレンズ)という名前で、App Store と Google Play で配信しています。基本の翻訳は無料です。
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データを入れるときだけ、通信が要ります。
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