「この部屋、ペットは飼えますか」が聞き取れないまま、契約になっていないか
賃貸の内見で外国人の入居希望者と言葉が通じないとき、どこで話が止まるのかを整理しました。ペット・楽器・喫煙・ゴミ出し・更新料など、あとで食い違いになりやすい項目を、内見のその場で確かめる方法まで。
賃貸の内見に、外国人の入居希望者の方が来られる。部屋を見て、うなずいて、笑顔で帰られる。そして入居してから、聞いていた話と違う、が始まる。——不動産会社の方から、この順番でよく伺います。
内見のあいだ、こちらも相手も困っていないように見えるのが厄介なところです。間取りも設備も、見れば分かります。困っているのは見て分からないほう——決まりごとのほうです。
この記事では、内見のどこで話が止まるのか、そしてあとで食い違いになりやすい項目をその場で確かめるには何が要るのかを整理します。
ペット・楽器・喫煙・ゴミ出し・更新料。ここだけは内見で押さえておくと、あとが変わります。
端末の中だけで訳すので、お客様の情報がサーバーへ送られません。
内見先はWi-Fiが無く、鉄筋の建物では電波も細くなります。通信を使わないので止まりません。
内見で止まるのは、間取りではなく「決まりごと」
内見の案内で言葉が通じなくても、部屋そのものの説明はどうにかなります。ここが玄関、ここが浴室、これが給湯器。指させば伝わるものは、指させば伝わります。
止まるのはそこではありません。「ペットは飼えますか」「夜に楽器を弾いてもいいですか」「友人を泊めてもいいですか」「ゴミはいつ出しますか」。物ではなく、決まりごとの質問です。これは指させません。
そして質問した側も、うまく聞けなかったと感じたら、それ以上は聞かなくなります。分からないまま契約書に署名して、入居してから初めて食い違いが表に出ます。いちばん高くつく止まり方です。
あとで食い違いになりやすい5つ
実際に相談として出てくるものは、驚くほど決まっています。ペット、楽器や生活音、喫煙、ゴミの出し方、そして更新料の5つです。
共通しているのは、どれも「日本ではふつう」で説明が省かれやすいことです。ゴミを曜日で分けること、部屋の中でたばこを吸えないこと、2年ごとに更新料が要ること。母国に同じ習慣が無ければ、言われなければ分かりません。
逆に言えば、この5つを内見のその場で確かめておくだけで、入居後の相談はかなり減ります。契約書に書いてある、では足りません。読めない文字は、書いてあっても伝わっていないのと同じです。
通訳を呼ぶほどではない、それが難しい
重要事項説明のような場面では、通訳や母国語の書面を用意する会社も増えました。ただ内見はその手前です。1件30分で3件回るような日に、通訳の手配は現実的ではありません。
そこで多くの方がスマートフォンの翻訳アプリを試します。そして2つの壁にぶつかります。1つは電波です。空室にWi-Fiはありません。鉄筋のマンションの内側や、地下の駐車場、内廊下では電波が細くなります。
もう1つはお客様の情報です。勤め先、収入、家族構成、在留資格。内見の会話には個人情報が普通に混ざります。それを社外のサーバーへ送ってよいのか——ここで手が止まる会社を実際に見てきました。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
空室でも、内廊下でも、地下の駐車場でも動きます。機内モードのままでも動きます。通信していないので、お客様の勤め先も収入も、どこへも送られません。
対応は86言語です。ベトナム語・中国語・韓国語・ネパール語・インドネシア語・ポルトガル語・英語など、窓口に実際に来られる方のことばは入っています。
内見のその場で確かめる、5分の手順
使い方は簡単です。アプリで「対面」モードを選び、相手の言語を選ぶ。あとは玄関の上がり口にスマホを置いて、順番に聞いていきます。画面を上下に分けて相手側を180度反転させる表示があるので、スマホを持ち替えずに向かい合ったままやり取りができます。
順番を決めておくと速く終わります。①ペット ②楽器・生活音 ③喫煙 ④ゴミの曜日と分け方 ⑤更新料と解約の予告。この5つを、訳文を画面で見せながら1つずつ確認します。
大事なのは声だけで進めないことです。訳文は文字でも出るので、数字(更新料の額、予告の日数、ゴミの曜日)だけは画面を一緒に見て、相手にうなずいてもらってから次へ進みます。ここを飛ばすと、結局あとで食い違います。
社内で先に決めておくと、迷わない
導入する前に決めておくとよいことが3つあります。1つめはどこまでをアプリで、どこからを書面と通訳にするか。内見の確認まではアプリ、重要事項説明は母国語の書面と通訳、と線を引いておくと現場が迷いません。
2つめは訳文を残すかどうかです。画面の訳文を写真に撮って社内の記録に添えるのか、確認だけに使うのか。あとで「言った・言わない」になりやすい項目ほど、残しておくと安心です。
3つめは端末です。内見に持ち出す1台を決めて、そこに言語データを入れておくのがいちばん楽です。念のため書いておくと、重要事項説明や契約そのものは、必ず正式な手順で行ってください。アプリはその手前の確認を確実にするための道具です。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
送られません。通信を使わないので、会話の中身がサーバーを通ることがありません。社内規程との整合も説明しやすくなります。
重要事項説明や契約は、母国語の書面と通訳など正式な手順で行ってください。このアプリは内見や案内など、その手前の確認を確実にするための道具です。
86言語です。ベトナム語・中国語・韓国語・ネパール語・インドネシア語・ポルトガル語・英語など、賃貸の窓口で実際に必要になるものは入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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