VoiceTra と TransferFriends の違い。通信が要るか、サービスが止まったときにどうするか
VoiceTra(ボイストラ)は NICT が提供する無料の音声翻訳アプリで、公的機関や医療現場で広く使われています。ただしインターネット接続が必須で、2026年8月にはセキュリティ上の問題で一時停止し、修正版で再開しました。TransferFriendsは通信を使わず、サービスの停止に影響されません。作っている側が事実だけで違いを整理しました。
この記事は TransferFriends(トランスファーフレンズ)を作っている私たちが書いています。自社製品との比較なので、相手の良いところも含めて、確かめられる事実だけを書きます。価格や仕様は変わるので、最終的には各公式サイトでご確認ください。
VoiceTra(ボイストラ)は、国の研究機関 NICT が提供する無料の音声翻訳アプリです。日本語の精度が高く、役所・病院・警察・学校で広く使われてきました。私たちも、日本語を中心にした音声翻訳の手本として見てきました。
2026年8月、VoiceTraはセキュリティ上の問題で一時的にサービスを停止し、修正版(ver.9.2.1)で再開しました。この間、現場で「代わりが無い」という声が出ました。この記事では、通信が要るかと止まったときにどうするかの2点で違いを書きます。
NICTが提供。日本語の精度が高く、公的機関・医療で実績があります。
VoiceTraはインターネット接続が必須(公式の利用条件)。TransferFriendsは通信を使いません。
VoiceTraは2026年8月に一時停止がありました。TransferFriendsは端末の中で動くので、サービスの停止に影響されません。
まず、VoiceTraの良いところ
VoiceTraの強みは、日本語を軸にした翻訳の精度です。NICTが日本語と主要言語の対訳を長年蓄積してきた成果で、役所の窓口や病院の受付での言い回しに強い。
無料で、公的機関が提供している安心感も大きい。自治体や病院が「公式に使ってよい翻訳アプリ」として案内しやすく、実際に広く導入されています。
対応言語は30ほどで、日本に暮らす外国人の主要な言語が入っています。画面の作りも、窓口で相手に見せることを前提にした素直な設計です。
違い①:通信が要るか
VoiceTraは、翻訳をNICTのサーバーで行います。公式の利用条件に「インターネットによるデータ通信が必要」と明記されていて、通信料は利用者の負担です。電波が無い場所では動きません。
窓口や診察室なら、たいてい電波があります。困るのは災害時と、建物の奥です。避難所、地下の診療室、山あいの駐在所。災害の日はネットが混み、電波が止まる。そのとき通信前提のアプリは、いちばん要る瞬間に止まります。
TransferFriendsは、翻訳・聞き取り・読み上げの3つとも端末の中で動くので、通信が完全に止まっていても動きます。
違い②:サービスが止まったときにどうするか
2026年8月、VoiceTraはセキュリティ上の問題が見つかり、サービスを一時停止しました。NICTは修正版(ver.9.2.1)を公開し、サービスは全面的に再開しています。対応は迅速で、公的機関として正しい判断でした。
ただ、この期間に現場で起きたことは、記録しておく価値があります。「VoiceTraが使えない。代わりが無い」。翻訳が1つのサービスに依存していると、そのサービスが止まった日は、窓口も止まります。
TransferFriendsは、翻訳AIが端末の中にあります。私たちのサーバーが止まっても、翻訳は止まりません。一度入れたアプリは、その端末の中で動き続けます。1つに頼らない、という意味で、VoiceTraの隣に置いておく道具として向いています。
TransferFriends の弱いところ
公的機関の提供ではありません。自治体や病院が「公式に案内できるアプリ」として扱うには、VoiceTraのほうが通しやすい。
日本語の窓口用語では、VoiceTraの蓄積に及ばない場面があります。私たちのアプリは汎用の翻訳AIなので、「在留カード」「源泉徴収票」のような書類名は、中身で言い換えたほうが通ります(記事で書き方をまとめています)。
最初に約3GBのダウンロードが要り、古い機種では遅い(目安は iPhone 12 以降・Android RAM 6GB 以上)。VoiceTraはアプリが軽く、古い端末でも動きます。
どちらを選ぶか
VoiceTra が向く場面: 電波のある窓口・診察室。公的機関として案内できるアプリが要る。日本語の窓口用語をそのまま話したい。
TransferFriends が向く場面: 電波の無い場所(避難所・地下・山あい)。サービスの停止に備えた2つめの道具。お客様や患者さんの情報を外に出せない。
両方入れておくのが、いちばん現実的です。ふだんはVoiceTra、圏外と非常時はTransferFriends。どちらも無料なので、備えとして損はありません。
よくある質問
使えます。2026年8月にセキュリティ上の問題で一時停止しましたが、修正版(ver.9.2.1)で全面的に再開しています。古い版(9.1.3・9.2.0)の方は更新が必要です。
使えません。公式の利用条件に「インターネットによるデータ通信が必要」と明記されています。
使えます。翻訳・聞き取り・読み上げの3つとも端末の中で動くので、通信が完全に止まっていても動きます。
私たちは民間のチームです。公的機関として案内するアプリとしては VoiceTra が通しやすく、TransferFriends は圏外・非常時の備えとして隣に置く形が向いています。
どちらも基本の翻訳は無料です。TransferFriends は通信の契約もありません。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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