洞窟の中で、お客様の翻訳機が使えなくなった。鍾乳洞のガイドが外国人のお客様に「安全です。足元が濡れているので手すりを持ってゆっくり」をその場で通す
鍾乳洞や洞窟の観光で、外国人のお客様の翻訳機やスマホの翻訳アプリが岩の下で止まり、「この先は安全か」「足元に注意」が伝わらないことがあります。洞窟で通信を使う翻訳が完全に止まる理由と、電波の届かない岩の下で、安全の案内を渡す方法をまとめました。
鍾乳洞のガイドの方から伺った話です。入口から200メートル、英語圏からのお客様が翻訳機を振って首を振った。岩の下で、完全に圏外。聞きたいのは「この先は安全か」。伝えたいのは「安全です。足元が濡れているので、手すりを持ってゆっくり」。
ガイドは手すりを叩いて見せ、お客様はうなずいた。でも「濡れている」が渡らず、次の段で滑った。
この記事では、洞窟でなぜ通信を使う翻訳が完全に止まるのか、そして岩の下で、安全の案内を渡すには何が要るのかを整理します。
山や地下と違い、岩の下は一切の電波が届きません。通信を使う翻訳は入口で止まります。
「安全です」で安心が、「濡れている・手すり・ゆっくり」で行動が渡ります。
訳文は文字でも出るので、暗い洞窟では画面の文字が声を補います。
洞窟の中で、お客様の翻訳機が使えなくなった
鍾乳洞や洞窟は、電波が完全に届かない場所です。山の上なら弱い電波が拾えることがあり、地下街なら設備があることもある。しかし岩の下は、一切届きません。通信を使う翻訳機や翻訳アプリは、入口をくぐった瞬間に止まります。
洞窟で起きているのは、お客様の道具が入口で止まることです。聞きたいのは「この先は安全か」。伝えたいのは「安全です」と「足元が濡れているので手すりを持ってゆっくり」。後者が渡らないと、転倒という事故になります。
ガイドの方が言われたのは、「『安全』はうなずけば渡る。『濡れている』が渡らない。滑るのは、その一言が無いとき」ということでした。
鍾乳洞で、実際に起きていること
訪日客の自然観光は、年々増えています。鍾乳洞、溶岩洞、鉱山跡、戦跡の壕。日本には観光できる洞窟が多く、特に夏は涼しさを求めて旅行者が集まります。
多言語の音声ガイド機を貸し出す洞窟もあります。それでも止まるのは、音声ガイドは「解説」で、「今この段は濡れている」「ここで頭を下げる」という目の前の注意ではないからです。ガイドがその場で渡す必要があります。
そして洞窟の中は、暗く、反響し、足元が悪い。声だけでは渡りにくく、身ぶりも見えにくい。画面の文字が、声を補う場所です。
洞窟で翻訳アプリが使えなかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試したガイドもいます。壁は1つ、そして決定的です。岩の下は完全に圏外なのです。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、洞窟の中では最初から動きません。お客様の翻訳機が止まった理由と、同じ理由です。
洞窟の中に Wi-Fi を引く方法もありますが、費用がかかり、岩の奥までは届きません。注意が要るのは、奥のほうです。
必要なのは、完全な圏外でも動き、暗い中で押して話すだけで済む道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
岩の下でも、洞窟の一番奥でも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。入口の受付で言語データを入れておけば、洞窟の全部で使えます。
対応は86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語など、洞窟に来られる旅行者のことばは入っています。
岩の下の10秒で、安心と注意を渡す
ガイドがスマホを1台持ちます。お客様が話すと日本語で出て、ガイドが日本語で話すと相手のことばで出ます。手すりを指さしながら、向かい合ったまま使えます。
渡すのは、安心と注意の2つです。「安全です。足元が濡れているので、手すりを持って、ゆっくり歩いてください」。動画の「電波が無くて翻訳機が使えない。この先へ進んでも安全ですか」には、この一言を返します。「安全です」で安心が、「濡れている」「手すり」「ゆっくり」で行動が渡ります。
暗い中では、画面の文字を見せるのが確実です。訳文は文字でも出るので、反響で聞き取りにくいときは、画面を相手に向けます。
洞窟で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは洞窟の定型文です。「安全です」「足元が濡れています」「手すりを持って」「ここで頭を下げて」「写真はここまで」「出口まであと○分」。この6つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。
2つめは画面の明るさです。暗い洞窟では画面が眩しく、目が慣れるのに時間がかかります。明るさを下げ、必要なときだけ相手に向ける形にします。
英語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、完全な圏外で、安心と注意を渡すことです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、入口の Wi-Fi のある場所でお願いします。
近くで話せば聞き取れます。反響が強いときは、画面の文字を相手に向けてください。訳文は文字でも出ます。
使えます。ガイドの端末1台で、お客様が話すと日本語で出て、ガイドが日本語で話すと相手のことばで出ます。相手の道具は要りません。
86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語など、旅行者のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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