大事な相談を、翻訳アプリのサーバーへ送りたくない人がいる。行政書士が外国人の相談者に「この話は部屋の外に出ない。パスポートと仕事の分かるものを」をその場で通す
行政書士事務所のビザ相談で、外国人の相談者が「在留資格や家族の話を翻訳アプリのサーバーへ送りたくない」と言うことがあります。通信を使う翻訳が相談内容を外部へ送る仕組みと、話した内容が端末の外へ出ない形で、必要書類をその場で渡す方法をまとめました。
行政書士の方から伺った話です。ベトナムからの相談者が、机の上の翻訳アプリを見て、首を振った。「これはとても重要なので、ネットには上げたくない」。在留資格、家族、収入。相談の中身は、その人の人生そのものだ。
行政書士はアプリを閉じ、紙とペンで進めた。でも「この話は部屋の外に出ない」という一番大事な一言が、渡せなかった。
この記事では、通信を使う翻訳がなぜ相談の場で敬遠されるのか、そして話した内容を外へ出さずに、必要書類をその場で渡すには何が要るのかを整理します。
声をインターネットの向こうへ送って訳を受け取る仕組みです。相談者がそれを嫌うのは当然です。
「部屋の外に出ない」で安心が、「パスポートと仕事の分かるもの」で次の行動が渡ります。
相談の内容が外へ出ない道具を選ぶことは、行政書士の信頼そのものです。
大事な相談を、翻訳アプリのサーバーへ送りたくない人がいる
通信を使う翻訳アプリは、話した声をインターネットの向こうのサーバーへ送り、訳を受け取る仕組みです。便利ですが、話した内容はいったん端末の外へ出ます。ビザの相談で語られるのは、在留資格、家族の状況、収入、これまでの経歴。相談者がそれを送りたくないと思うのは、当然です。
行政書士事務所で起きているのは、相談者が翻訳アプリを拒むことです。悪いのはアプリではなく、仕組みです。相談者は聞きたい。「どんな書類が要るか」。行政書士は伝えたい。「この話は部屋の外に出ない」「パスポートと仕事の分かるものを」。この往復が、翻訳の仕組みへの不安で止まります。
行政書士の方が言われたのは、「守秘は仕事の土台。相談者が不安に思う道具は、使えない」ということでした。
行政書士事務所で、実際に起きていること
外国人の在留資格の相談は、年々増えています。技能実習から特定技能への移行、留学からの就労、家族の呼び寄せ、永住の申請。行政書士は、その最初の相談を受ける窓口です。
通訳を介した相談は、費用と日程の両方がかかります。初回の相談で「何が要るか」を渡すだけなら、通訳を待つより、その場で往復したい。でも、相談の中身を外へ送る道具は使えない。ここが士業の難しさです。
そして相談は、一問一答では終わりません。「今の仕事は」「契約はいつまで」「家族は」。何度も往復する会話に、毎回不安を感じる道具は向きません。
相談の場で翻訳アプリが使いにくかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試した行政書士もいます。壁は2つです。1つめは情報の扱いです。在留資格や家族の話を、外部のサーバーへ送る道具に乗せることには、相談者にも行政書士にもためらいがあります。
2つめは相談の往復です。何度も往復する会話に、毎回画面を操作し、毎回送信を待つ翻訳アプリは向きません。押して話すだけで往復できる形が要ります。
必要なのは、話した内容が端末の外へ出ず、押して話すだけで往復できる道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
話した内容は端末の中で訳され、どこへも送られません。在留資格や家族の話を口にしても、その端末の中で完結します。機内モードにして机に置けば、「送っていない」ことを相談者の目の前で示せます。
対応は86言語です。ベトナム語・中国語・ネパール語・インドネシア語・フィリピン語(タガログ語)・ミャンマー語・英語など、実際に相談に来られる方のことばは入っています。
相談の最初の1分で、安心と書類を渡す
机にスマホを1台、機内モードで置きます。相談者が話すと日本語で出て、行政書士が日本語で話すと相手のことばで出ます。書類を間に置いて、向かい合ったまま使えます。
渡すのは、安心と書類の2つです。「わかりました。この話は、この部屋の外には出ません。パスポートと、今の仕事がわかるものを持ってきてください」。動画の「これはとても重要なので、ネットには上げたくない。どんな書類が要りますか」には、この一言を返します。「部屋の外に出ない」で安心が、「パスポートと仕事の分かるもの」で次の行動が渡ります。
書類の名前は、必ず画面の文字で。訳文は文字でも出るので、「在職証明書」「雇用契約書」のような言葉は、見本を一緒に指さして確認します。
事務所で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは相談の定型文です。「この話は部屋の外に出ません」「パスポートを持ってきてください」「今の仕事が分かるものを」「次回は○日に」「費用は○円です」。この5つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。
2つめは翻訳の位置づけです。初回の相談を助ける道具であって、正式な通訳の代わりではありません。申請書類の作成や、法的な説明が要る場面では、通訳や多言語の書面につなぐ線を引いておきます。
ベトナム語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、相談の中身を外へ出さずに、安心と書類を渡すことです。
よくある質問
話した内容は端末の中で訳され、外部のサーバーへは送られません。機内モードにして使えば、通信していないことを相談者の目の前で示せます。端末そのものの管理(画面ロック・履歴の削除)は、事務所の規則に沿ってお願いします。
なりません。初回の相談を助ける道具です。申請書類の作成や法的な説明は、通訳や多言語の書面で確かめてください。
使えます。押して話すだけで、相談者が話すと日本語で出て、行政書士が日本語で話すと相手のことばで出ます。何度でも往復できます。
86言語です。ベトナム語・中国語・ネパール語・インドネシア語・フィリピン語・ミャンマー語・英語など、相談に来られる方のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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