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衛生の決まりは、一人の抜けで、全部が止まる。食品工場で外国人の従業員に「洗ったあと、スプレーをかけて、乾くまで待つ」をその場で通す

2026.09.19

食品工場で外国人の従業員に「手を洗う」「消毒スプレーをかける」「乾くまで待ってから入る」の順番が伝わらないと、一人の抜けで工程全体が止まります。技能実習生の多い工場で実際に起きている手洗いのやり直しと、電波の届かない工場の中で、順番をその場で渡す方法をまとめました。

食品工場の手洗い場で、白衣の班長と外国人の女性従業員が話している

食品工場の班長の方から伺った話です。ベトナムから来た新人が、手を洗い終えて、作業場へ入ろうとした。まだだ。スプレーをかけて、乾くまで待つ。それが決まりだ。でも、言えない。

班長は手を振って止め、新人は困った顔で手を見た。洗ったのに、なぜ止められるのか。順番があることが、渡っていない。

この記事では、食品工場でなぜ手洗いの順番が渡らないのか、そして電波の届かない工場の中で、順番をその場で渡すには何が要るのかを整理します。

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「洗った」で終わらない

洗う・かける・乾くまで待つ。3つの順番が決まりです。1つ抜けると、やり直しになります。

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一人の抜けで全部が止まる

衛生の決まりは、班の全員が守って初めて意味があります。新人の最初の日に渡すのが最良です。

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工場の中は電波が無い

鉄骨と冷蔵設備に囲まれた工場では、通信を使う翻訳は動きません。

衛生の決まりは、一人の抜けで、全部が止まる

食品工場の衛生管理は、順番でできています。手を洗う、消毒液をかける、乾くまで待つ、それから作業場へ入る。どれか1つが抜けると、その人だけでなく、班全体がやり直しになります。

外国人の従業員の場合、壁は「洗う」までは分かっても「かける」「待つ」が渡らないことです。手洗いはどの国にもあります。でも消毒スプレーをかけて、乾くまで待つという順番は、教えられなければ分かりません。「洗ったのになぜ止められるのか」が、本人には分からない。

班長の方が言われたのは、「注意すると、叱られたと思って萎縮する。順番があるだけなのに、それが渡らない」ということでした。

工場の手洗い場に置かれた、消毒スプレーのボトル
「洗う」の次に「これをかける」「乾くまで待つ」があることが、渡っていません。

食品工場で、実際に起きていること

食品工場は、技能実習生や特定技能の外国人が最も多く働く現場のひとつです。班の半分以上が外国人という工場も珍しくありません。ベトナム、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、ネパール。

多言語の衛生マニュアルを用意する工場もあります。それでもやり直しが減らないのは、マニュアルは読まれても、その場の動作と結びつかないからです。手洗い場で、その人の手を見ながら「次はこれ」と渡さなければ、身体は覚えません。

そして工場の中は、電波がありません。鉄骨、冷蔵設備、厚い壁。手洗い場は特に、建物の奥にあります。

食品工場で翻訳アプリが使いにくかった理由

スマートフォンの翻訳アプリを試した工場もあります。壁は2つです。1つめは電波です。工場の中は圏外が普通で、多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、最初から動きません。

2つめは手が濡れている・手袋をしていることです。手洗い場で画面を細かく操作するのは現実的ではありません。押して話すだけで済む形が要ります。

必要なのは、圏外でも動き、手洗い場の横で押して話すだけで済む道具です。

通信を使わない翻訳、という選択肢

私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。

圏外の工場の奥でも、冷蔵設備の横でも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。手洗い場の横に防水ケースで置いておけば、そのまま使えます。

対応は86言語です。ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語・フィリピン語(タガログ語)・ネパール語・中国語・タイ語など、実際に働く方のことばは入っています。

手洗い場の30秒で、順番を渡す

手洗い場の横にスマホを1台置きます。従業員が話すと日本語で出て、班長が日本語で話すと相手のことばで出ます。手洗い場を間に置いて、向かい合ったまま使えます。

渡すのは、順番です。「まだです。手を洗ったあと、このスプレーを手にかけて、乾くまで待ってください」。動画の「仕事に入りますね、手はきれいになりました」には、この一言を返します。「まだです」で止め、「かけて」「乾くまで」で次の2つが渡ります。叱っているのではなく、順番があるだけだと伝わります。

手順の掲示と一緒に使うと、さらに確実です。掲示の絵を指さしながら、言葉で順番を渡す。絵と言葉の両方で、身体が覚えます。

手洗い場で、水で手を洗っている手元
「洗う」の次があることが渡れば、やり直しはなくなります。

工場で先に決めておくと、迷わない

導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは衛生の定型文です。「洗ったあとスプレーをかけて乾くまで待つ」「髪の毛は帽子の中に」「体調が悪いときは先に言う」「落としたものは使わない」。この4つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。

2つめは新人の最初の日です。最初の日の手洗い場で、班長が横について、順番を一度声で渡す。ここで通れば、その後のやり直しはほぼなくなります。

ベトナム語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、手洗い場で、順番を最初の一度で渡すことです。

よくある質問

圏外の工場の中で使えますか

使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。

手が濡れていても使えますか

押して話すだけです。防水ケースに入れて手洗い場の横に置けば、濡れた手でも押せます。端末の防水性能はご確認ください。

工場の機械音の中で聞き取れますか

近くで話せば聞き取れます。音が大きいときは、画面の文字で確認してください。訳文は文字でも出ます。

どの言語に対応していますか

86言語です。ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語・フィリピン語・ネパール語・中国語・タイ語など、働く方のことばはたいてい入っています。

料金はかかりますか

基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。

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この記事のアプリは、無料ではじめられます。

iPhone・Androidどちらでも使えます。

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