返却のとき、傷の話はもめやすい。レンタカーで外国人のお客様と「借りたときから」をその場で確かめる
レンタカーの返却で外国人のお客様と傷の話がもめるのは、「借りたときからあった」「今ついた」の確認が言葉でできないからです。訪日客のレンタカー利用が増える中で実際に起きているトラブルと、貸出時の写真とその場の会話で、お客様の情報を外に出さずに確かめる方法をまとめました。
レンタカー店のスタッフの方から伺った話です。返却のとき、中国からのお客様が車のドアの傷を指さして、何かを強く言っている。「借りたときからあった」と言いたいのだと、あとで分かった。その場では「傷をつけられた」と言われているように聞こえて、お互いに硬くなった。
傷の話は、日本人同士でももめます。言葉が通じなければ、なおさらです。そして返却は、飛行機の時間が迫っている。
この記事では、レンタカーの返却でなぜ傷の話がもめるのか、そして貸出時の写真とその場の一言で、お客様の情報を外に出さずに確かめるには何が要るのかを整理します。
「借りたときから」かどうかは、写真を見れば分かります。足りないのは、それを伝える一言です。
返却の会話には個人情報が含まれます。外部のサーバーへ送らずに訳せます。
空港店なら、返却の次は搭乗です。その場で終わらせることが、そのまま満足度になります。
返却のとき、傷の話はもめやすい
レンタカーの返却では、スタッフが車の周りを一周して傷を確かめます。新しい傷があれば、お客様に確認して、免責や補償の話になります。ここで必ず出るのが「借りたときからあった」という言葉です。
日本人のお客様なら、貸出時の傷のチェックシートを一緒に見て確かめます。しかし言葉が通じないと、チェックシートの見方も、写真の意味も、説明できません。お客様には「疑われている」ように見え、スタッフには「認めてもらえない」ように見えます。
スタッフの方が言われたのは、「傷そのものより、疑っていると思われるのがつらい」ということでした。もめるのは傷のせいではなく、確かめる言葉が無いせいです。
レンタカー店で、実際に起きていること
訪日客のレンタカー利用は、地方ほど増えています。空港店、駅前店、観光地の営業所。貸出のときは説明の時間がありますが、返却は短い。飛行機や新幹線の時間が迫っていて、お客様は焦っています。
多言語の約款や補償の説明書を用意している会社は多い。それでも返却でもめるのは、書類ではなくその場の会話で確かめる場面だからです。「この傷は写真に写っていますか」「これは新しい傷ですか」。この往復ができないと、どちらも納得できません。
そして返却の会話には、免許証の名前、連絡先、カードの情報が出てきます。補償の話になれば、なおさらです。この内容を無料の翻訳アプリに打ち込んでよいのか。会社として、線を引く必要があります。
レンタカー店で翻訳アプリが使いにくかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試した店舗もあります。壁は2つです。1つめは場所。返却レーンは屋外や立体駐車場の中で、電波が細いことがあります。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、電波が無いと止まります。
2つめは情報の扱いです。免許証、連絡先、カード。補償の会話は個人情報そのものです。話した内容が外部のサーバーへ送られる道具を、契約の場面で使うことには、ためらいがあって当然です。
必要なのは、立体駐車場でも動き、話した内容が端末の外へ出ない道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
立体駐車場の中でも、屋外の返却レーンでも、機内モードのままでも動きます。話した内容は端末の中で訳され、どこへも送られません。免許証の名前や連絡先を口にしても、その端末の中で完結します。
対応は86言語です。中国語・韓国語・英語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語・フランス語・ドイツ語など、レンタカーを利用される訪日客のことばは入っています。
返却レーンの30秒で、写真を一緒に見る
返却レーンに、スマホを1台持って出ます。お客様が話すと日本語で出て、スタッフが日本語で話すと相手のことばで出ます。車の横で、向かい合ったまま使えます。
傷を指さされたら、まず一言です。「大丈夫です。借りるときの写真にも、この傷があります」。動画の「ここの擦り傷はレンタカーを借りた時にあったものです」は、この一言が返せれば、そこで終わります。お客様の顔が変わるのは、この瞬間です。
新しい傷のときは、写真と画面を一緒に見ます。訳文は文字でも出るので、補償の金額や免責の範囲は、声だけで進めずに画面の文字で確認します。金額は必ず文字で。ここが聞き違いになると、あとで大きくもめます。
店で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは翻訳の位置づけです。返却時の確認を助ける道具であって、契約書の代わりではありません。補償の合意など、正確さが問われる場面では、多言語の約款と署名で確かめる線を引いておきます。
2つめは端末です。スタッフ個人のスマホではなく、店に1台。貸出時の写真を撮る端末と同じにしておくと、返却レーンで写真と翻訳を1台で見せられます。
英語や中国語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、「写真にもあります」の一言を、その場で返せることです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
話した内容は端末の中で訳され、外部のサーバーへは送られません。お客様の情報を社外に出さない、という会社の方針と両立します。
確認の会話を助ける道具です。補償の合意そのものは、多言語の約款と署名で確かめてください。
86言語です。中国語・韓国語・英語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語・フランス語・ドイツ語など、訪日客のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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