ポケトークと TransferFriends の違い。圏外で使えるか、2年後に何が要るか、会話がどこへ行くか
ポケトークは専用の翻訳機で、公式FAQに「オフラインでは使えません」とあります。TransferFriendsは通信を一切使わないスマホアプリです。圏外で使えるか、本体と通信の費用、2年後の更新、話した内容がクラウドへ送られるか。4つの点で違いを、作っている側が事実だけで整理しました。
この記事は TransferFriends(トランスファーフレンズ)を作っている私たちが書いています。自社製品との比較なので、相手の良いところも含めて、確かめられる事実だけを書きます。価格や仕様は変わるので、最終的には各公式サイトでご確認ください。
ポケトークは、日本でいちばん知られている翻訳機です。専用の機械で、ボタンを押して話すだけ。私たちも、翻訳の「型」を作った製品として敬意を持っています。
それでも、ポケトークを使っていた人から私たちのところへ来る相談には、決まった形があります。「山の宿で使えなかった」「2年たったら通信が切れた」「お客様の話がクラウドに行くのが気になる」。この3つの違いを、順番に書きます。
ポケトークは公式FAQで「オフラインでは使えません」。TransferFriendsは機内モードのままで翻訳・聞き取り・読み上げが動きます。
ポケトークは本体+グローバル通信(2年)。期限が切れたら専用SIM(2年・税込1万1,000円)の更新。TransferFriendsは無料アプリで、通信の契約がありません。
ポケトークはクラウドで翻訳します(公式の説明どおり、それが精度の理由でもあります)。TransferFriendsは端末の中だけで訳し、どこへも送りません。
まず、ポケトークの良いところ
ポケトークの強みは、迷わないことです。専用機なので、電源を入れてボタンを押すだけ。スマホの操作に慣れていない方でも、渡した瞬間から使えます。スピーカーの音量も大きく、騒がしい店でも聞き取れます。
もう1つはクラウドの翻訳エンジンです。公式FAQには「クラウド上で最新・最適の各種エンジンと高い処理パワーを用い、オフラインでは及ばない、双方向での高い翻訳精度を実現しています」とあります。電波さえあれば、常に最新の精度で訳せる。これは専用機+クラウドの設計だからこその強みです。
そしてグローバル通信。170以上の国と地域で、Wi-Fiの設定や通信契約をせずに自動でつながります。海外旅行で、着いた瞬間から使える安心感があります。
違い①:圏外で使えるか
ポケトークの公式FAQ「オフラインで使えますか」への答えは、「いいえ、IoT機器なので使えません」です。翻訳はクラウドで行うので、電波が無い場所では動きません。
私たちが話を聞いてきた現場は、電波の細い場所ばかりでした。山あいの旅館の玄関、トンネルの中の工事現場、地下の駐車場、港の冷蔵庫、離島の民宿。いちばん翻訳が要る場所が、いちばん電波の無い場所だった。ここが、私たちがアプリを作った出発点です。
TransferFriendsは、翻訳AI・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中に入っています。最初に言語データ(約3GB)を入れておけば、あとは機内モードのままで動きます。
違い②:本体と通信の費用、そして2年後
ポケトークは、本体(数万円・モデルと時期で変わります)にグローバル通信2年分が付いた形で売られています。2年たつと通信が切れ、続けるには専用グローバルSIM(2年・税込1万1,000円)を買い足すか、Wi-Fiやスマホのテザリングにつなぐ必要があります。
「2年たったら急に使えなくなった」という相談は、この期限を知らなかった方からです。悪い仕組みではありません。通信費が込みになっているぶん、期限があるだけです。ただ、2年ごとに1万円強が続くことは、導入前に知っておく必要があります。
TransferFriendsは、基本の翻訳が無料で、通信の契約がそもそもありません。スマートフォンさえあれば、本体代も通信費も増えません。有料プランはありますが、翻訳そのものではなく、会話の要約などの追加機能に対するものです。
違い③:話した内容がどこへ行くか
ポケトークは、話した声をクラウドへ送って翻訳します。これは公式の設計で、精度の高さの理由でもあります。通信は暗号化されていて、一般の旅行会話で心配する必要はありません。
ただ、商談、診察、契約、お客様の個人情報が含まれる会話は別です。「クラウドへ送られる」こと自体を、会社の規則で禁じている職場があります。病院や金融の窓口で、翻訳機を導入できなかった理由の多くがここです。
TransferFriendsは、話した内容が端末の外へ出ません。翻訳AIが端末の中にあるので、送る先がそもそも無い。圏外で動くことが、その証拠です。
TransferFriends の弱いところ
公平に書きます。スマートフォンの性能に依存します。翻訳AIが端末の中で動くので、古い機種では翻訳に数秒かかります。目安は iPhone 12 以降、Android は RAM 6GB 以上です。
最初に約3GBのダウンロードが要ります。Wi-Fiのある場所で、一度だけ。旅先に着いてから入れるのは向きません。
専用機ではありません。スピーカーの音量は端末なりで、騒がしい場所ではポケトークのほうが聞き取りやすい。訳文は画面にも出るので、文字で確かめる形で補います。長い文章の翻訳精度は、クラウドの最上位エンジンに及ばない場面があります。私たちが得意なのは、現場の短い会話です。
どちらを選ぶか
ポケトークが向く人: 電波のある場所で使う。スマホの操作に慣れていない家族や高齢のスタッフに渡す。大きな音で聞かせたい。海外旅行で、通信の設定を一切したくない。
TransferFriends が向く人: 電波の無い場所で使う(山・地下・トンネル・港・離島)。本体代と2年ごとの通信費をかけたくない。お客様や患者さんの話を外に出せない職場。すでにスマホを持っていて、1台で済ませたい。
両方持つのも、ありです。旅行はポケトーク、職場の窓口はTransferFriends。電波があるか、会話を外に出せるか。この2つで決まります。
よくある質問
公式FAQに「いいえ、IoT機器なので使えません」と明記されています(2026年9月に確認)。翻訳はクラウドで行う設計です。
本体に付属するグローバル通信は2年間です。期限後は専用グローバルSIM(2年・税込1万1,000円)の購入、またはWi-Fi・テザリングでの利用になります。
基本の翻訳は無料で使えます。通信の契約はありません。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
長い文章では、クラウドの最上位エンジンに及ばない場面があります。現場の短い会話(受付・指示・案内)では実用の精度です。訳文は文字でも出るので、数字や固有名詞は画面で確かめてください。
目安は iPhone 12 以降、Android は RAM 6GB 以上です。それより古い機種では翻訳に数秒かかります。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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