「そのままでは走れない」が、言えない。免許センターの窓口で外国人に切り替えの手続きをその場で通す
運転免許センターの窓口で、外国人の方に「自国の免許のままでは日本で運転できない」「外国免許切替の手続きが要る」「必要な書類はこれ」が伝わらないと、帰ってから気づいて何度も来ることになります。窓口で実際に起きている足止めと、免許や住所の情報を外に出さずに手続きの順番を渡す方法をまとめました。
運転免許センターの窓口の方から伺った話です。ブラジルから来た方が、自国の免許証を出して「これで運転できますか」と聞いてきた。答えは「そのままでは走れない」。でも、その一言と、次に何をすればいいかが、言えない。
身振りで「だめ」を示すと、その方は困った顔で帰った。翌週、また来た。今度は書類が足りない。手続きの順番が渡っていないと、何度も来ることになります。
この記事では、外国免許の切り替えでなぜ窓口が止まるのか、そして免許や住所の情報を外に出さずに、手続きの順番をその場で渡すには何が要るのかを整理します。
ここが通っていないと、無免許運転になりかねません。最優先で渡す一言です。
書類、翻訳文、知識確認、技能確認。順番を渡せば、何度も来ずに済みます。
窓口の会話に含まれる個人情報を、外部のサーバーへ送らずに訳せます。
「そのままでは走れない」が、言えない
外国の運転免許を日本の免許に切り替える手続きは、「外国免許切替」と呼ばれます。自国の免許証、その日本語翻訳文、在留カード、住民票、写真。国によっては知識確認と技能確認もあります。
窓口でいちばん最初に渡さなければならないのは、「自国の免許のままでは、日本で運転できない」という一言です。ここが通っていないと、その方は明日から無免許で運転しかねません。身振りの「だめ」では、「今日はだめ」なのか「ずっとだめ」なのかが伝わりません。
窓口の方が言われたのは、「断りたいわけじゃない。手続きをすれば取れる、と伝えたい」ということでした。「できない」と「こうすればできる」は、セットで渡す必要があります。
免許センターの窓口で、実際に起きていること
外国免許切替の申請は、年々増えています。ブラジル、ベトナム、中国、フィリピン、ネパール。仕事で車が要る方ほど、切り替えを急いでいます。
多言語の案内書や、必要書類の一覧を用意している免許センターは多い。それでも止まるのは、その人の国によって手続きが違うからです。免除される国、知識確認だけの国、技能確認まで要る国。一覧を渡すだけでは、自分がどれに当たるのかが分かりません。
そして窓口の会話には、免許証の番号、住所、在留資格が出てきます。この内容を、無料の翻訳アプリに打ち込んでよいのか。公的な窓口として、線が要ります。
免許センターで翻訳アプリが使いにくかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試した窓口もあります。壁は2つです。1つめは情報の扱い。免許証の番号や住所を、外部のサーバーへ送る道具に打ち込むことには、ためらいがあって当然です。
2つめは手続きの用語です。「知識確認」「技能確認」「翻訳文」。一般的な翻訳アプリは、この用語を場面に合わない訳にすることがあります。訳文が文字で出て、こちらで確かめられる形が要ります。
必要なのは、話した内容が端末の外へ出ず、訳文が文字でも出て確かめられる道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
話した内容は端末の中で訳され、どこへも送られません。免許証の番号や住所を口にしても、その端末の中で完結します。庁舎の奥で電波が細くても、機内モードのままでも動きます。
対応は86言語です。ポルトガル語・ベトナム語・中国語・フィリピン語(タガログ語)・ネパール語・英語など、実際に申請される方のことばは入っています。
窓口の1分で、順番を渡す
窓口にスマホを1台置きます。申請者が話すと日本語で出て、職員が日本語で話すと相手のことばで出ます。書類を見せてもらいながら、向かい合ったまま使えます。
最初に渡すのは1つです。「その免許のままでは、日本で運転できません。日本の免許に切り替える手続きが要ります」。動画の「自分の国の免許証で運転できますか」には、この一言を返します。ここが通ったら、次は順番です。①書類 ②翻訳文 ③確認の有無。
書類の名前と日付は、必ず画面の文字で。訳文は文字でも出るので、「住民票」「翻訳文」のような固有の書類名は、案内書と画面を並べて、一緒に指さして確認します。
窓口で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは翻訳の位置づけです。窓口の案内を助ける道具であって、正式な通訳ではありません。免許証の翻訳文は、これまでどおり指定の機関のものを使います。
2つめは端末です。職員個人のスマホではなく、窓口に1台。言語データを入れた状態で置いておけば、誰が担当でもそのまま使えます。
ポルトガル語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、「そのままでは走れない」と「こうすれば取れる」を、セットで渡すことです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
話した内容は端末の中で訳され、外部のサーバーへは送られません。ただし端末そのものの管理(画面ロック・履歴の削除)は、庁舎の規則に沿ってお願いします。
なりません。翻訳文は指定の機関が発行したものが必要です。このアプリは窓口の案内の会話を助けるものです。
86言語です。ポルトガル語・ベトナム語・中国語・フィリピン語・ネパール語・英語など、申請される方のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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