金額ではなく、理由が届かないともめる。リサイクル店の買取で、外国人のお客様に
リサイクル店・買取店で外国人のお客様に査定額を伝えると、「安すぎる」で止まります。傷や年式で下がる理由を伝える難しさ、翻訳アプリを店で使いにくい理由、査定の中身をその場で渡してもめごとをなくす方法をまとめました。
リサイクル店の査定員の方から伺った話です。韓国からのお客様がブランドのバッグを持ってこられる。角に傷がある。その分を引いた金額を出す。「너무 싸요(安すぎる)」で止まる。
査定員のほうは、理由を持っています。角の傷、内側の使用感、この型は相場が下がっていること。理由はあるのに、金額しか渡せない。だから「安すぎる」だけが残り、お客様は納得せずに帰ります。
この記事では、査定の説明のどこが抜けるのか、そして金額ではなく理由から伝えるには何が要るのかを整理します。
数字は見せれば伝わります。「角の傷でこの分」は言葉が要ります。抜けるのはそこです。
端末の中だけで訳すので、買取に必要な身分証の内容がサーバーへ送られません。
理由が伝われば、金額が同じでも「安すぎる」は「そうですか」に変わります。
査定額は、数字だけが先に伝わる
査定額は数字です。数字は言葉が無くても読めます。だから外国人のお客様にも、金額だけは確実に伝わります。
伝わらないのは、その金額の理由です。「角に傷があるので、その分だけ下がります」「内側に使用感があります」「この型は今、相場が下がっています」。数字の横に書いていない部分が、口頭でしか伝わらないのに、口頭では伝わらない。
理由が抜けた査定額は、ただの安い数字です。お客様は「足元を見られている」と感じ、査定員は「正当な査定なのに」と感じる。どちらも正しいのに、間に道が無い状態です。
買取は、納得が無いと成立しない
買取は、売る側が納得しないと成立しません。ここが小売と違うところです。理由が伝わらなければ、その場で持ち帰られます。そしてもう来ません。
もう1つ、買取には身分証の確認が法律で決められています。氏名、住所、在留カードや パスポート。その説明も、言葉の壁で止まります。「なぜ身分証が要るのか」が伝わらないと、警戒されて終わります。
逆に言えば、理由と手続きの両方がその場で伝われば、金額が同じでも結果は変わります。「安すぎる」は「そうですか、分かりました」になります。売ってもらえるかどうかは、査定額ではなく説明で決まります。
翻訳アプリを店で使いにくかった理由
すでにスマートフォンの翻訳アプリを試した査定員の方も多いはずです。そして、たいてい1つのところで立ち止まります。お客様の情報です。
買取の会話には、身分証の内容、住所、持ち物の来歴が混ざります。多くの翻訳アプリは、話した声をいったんインターネットの向こうのサーバーへ送ります。古物営業で扱う本人確認の情報を、社外のサーバーへ通してよいのか。ここで本部の判断が止まります。
もう1つ、ビルの中の店舗や地下の店では電波が細くなります。お客様をカウンターに立たせたまま「読み込み中」は、査定の信頼を落とす時間です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
ビルの中でも、地下でも、機内モードのままでも動きます。通信していないので、身分証の内容も持ち物の話も、どこへも送られません。
対応は86言語です。韓国語・中国語・英語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・タガログ語など、実際に来店されるお客様のことばは入っています。
査定を伝えるときの、伝わる順番
カウンターにスマホを1台置きます。画面を上下に分けて相手側を180度反転させる表示があるので、カウンター越しに、持ち替えずにやり取りができます。査定員が日本語で話す、お客様のことばで出る。お客様が話す、日本語で出る。
順番が大事です。金額は最後に出します。①品物を一緒に見ながら状態を1つずつ ②相場の話 ③それでいくらか ④身分証が要る理由と手続き ⑤「気になることは」と聞く。動画の「いくらになるか分からない」は③ですが、①②が抜けたまま③だけ渡すと「安すぎる」になります。
金額と傷の場所は、必ず画面の文字で確かめます。訳文は文字でも残るので、品物と画面を並べて、該当の箇所を一緒に指さします。声だけで進めると、ここが聞き違いになります。
本人確認は、必ず正式な手順で
最後に、いちばん大事なことを書いておきます。古物営業法で決められた本人確認は、必ず正式な手順で行ってください。アプリは、その手続きの理由を相手のことばで説明するための道具で、手続きの代わりではありません。
「なぜ身分証が要るのか」「何に使うのか」「コピーは取るのか」。この3つを相手のことばで先に渡しておくと、警戒されずに進みます。説明が無いまま身分証を求めるのが、いちばん信頼を落とします。
英語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、下がる理由と手続きの理由だけを、確実に一度伝えることです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
送られません。通信を使わないので、会話の中身がサーバーを通ることがありません。
一般的な語は訳せますが、固有の型番は品物と画面を並べて該当箇所を一緒に指さすのが確実です。
86言語です。韓国語・中国語・英語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・タガログ語など、来店されるお客様のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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