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「頼んでいない」が、揉めごとになる前に。居酒屋で外国人のお客様に「お通しは席の料金の代わり」をその場で通す

2026.09.19

居酒屋で外国人のお客様にお通しを出すと、「頼んでいない」「勝手に請求された」と揉めることがあります。お通しの習慣が海外に無いこと、英語の貼り紙では意図が伝わらないこと、会計のときに気づかれると手遅れなこと。3つの壁を越えて、皿を置く10秒で「席の料金の代わりです」を渡す方法をまとめました。

居酒屋のカウンター越しに、店員の男性と外国人の女性客が話している

居酒屋を経営している方から伺った話です。金曜の夜、英語圏からの3人組が席に着き、お通しを置いた。その瞬間、「これは頼んでいません」。説明したい。席の料金の代わりで、みなさんに出しているものだと。でも、それが言えない。

皿は下げられ、会計で再び揉めた。悪気はどちらにも無い。ただ、習慣が違い、それを伝えられなかった。

この記事では、お通しがなぜ外国人のお客様と揉めやすいのか、そして皿を置く10秒で「席の料金の代わり」を渡すには何が要るのかを整理します。

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お通しの習慣は海外に無い

頼んでいない皿に料金が付く仕組みは、説明しないと「勝手な請求」に見えます。

会計で気づかれると手遅れ

皿を置く瞬間に渡すのが唯一のタイミングです。後から言うほど揉めます。

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店の奥は電波が細い

ビルの地下や奥まった座敷では、通信を使う翻訳が止まることがあります。

「頼んでいない」が、揉めごとになる

お通しは、席に着いた全員に出す小さな料理で、席料の代わりに料金をいただく習慣です。日本の居酒屋では当たり前ですが、この仕組みは海外にほとんどありません。頼んでいない皿が来て、それに料金が付く。説明が無ければ、「勝手に請求された」と受け取られて当然です。

英語のメニューに「Otoshi(table charge)」と書いている店は増えました。それでも揉めるのは、皿が来た瞬間に、その一行を思い出す人はいないからです。目の前の皿と、メニューの隅の一行は、つながりません。

店主の方が言われたのは、「皿を置くときに一言言えれば、それで済む。その一言が無いから、会計で揉める」ということでした。

居酒屋のカウンターに置かれた、お通しの小皿
この皿に料金が付くことは、説明しないと伝わりません。

居酒屋で、実際に起きていること

訪日客の居酒屋利用は、都市部だけでなく地方にも広がっています。「日本らしい店で飲みたい」という理由で、観光地の居酒屋を選ぶ人が増えました。そして、お通しの揉めごとは、そのまま口コミに書かれます。

「頼んでいないものを請求された」という一文は、店の評価を大きく下げます。店は正しいことをしている。それでも、伝わらなければ不正に見える。これがお通しの難しさです。

会計のときに説明しても、遅い。お客様は「後出し」と感じます。皿を置く瞬間に、席料の代わりであること、全員に出していることの2つを渡す必要があります。

居酒屋で翻訳アプリが使いにくかった理由

スマートフォンの翻訳アプリを試した店もあります。壁は2つです。1つめは忙しさです。金曜の夜、皿を運びながら画面を操作する余裕はありません。押して話すだけで済む形でないと、現場では使われません。

2つめは電波です。ビルの地下、奥まった座敷、古い建物の厚い壁。居酒屋は電波が細い場所が多い。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、電波が無いと止まります。

必要なのは、電波が無くても動き、皿を持ったまま押して話せる道具です。

通信を使わない翻訳、という選択肢

私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。

地下の店でも、座敷の奥でも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。エプロンのポケットに入れておき、皿を置くときに取り出せば、そのまま使えます。

対応は86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語・ドイツ語など、居酒屋に来られる訪日客のことばは入っています。

皿を置く10秒で、仕組みを1つ渡す

スマホを1台、エプロンに入れておきます。お客様が話すと日本語で出て、店員が日本語で話すと相手のことばで出ます。皿を置いて、向かい合ったまま使えます。

渡すのは1つです。「それは、お席の料金の代わりに出している小さな料理です。みなさんに出しています」。動画の「これ、頼んでいません」には、この一言を返します。「席の料金の代わり」と「みなさんに」の2つが入っていれば、揉めません。

金額は、必ず画面の文字で。訳文は文字でも出るので、「お一人様300円」のような数字は、画面を一緒に見て確認します。声だけで進めると、ここが聞き違いになります。

お通しの小皿を両手で差し出している手元
置く瞬間の一言で、会計の揉めごとがなくなります。

店で先に決めておくと、迷わない

導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは店の定型文です。「お席の料金の代わりの小さな料理です」「みなさんに出しています」「お一人様○○円です」。この3つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。

2つめは誰が持つかです。ホールの担当者が1台ずつ持つ形と、レジ横に1台置く形。混む時間帯はホールに持たせるほうが、皿を置く瞬間に間に合います。

英語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、皿を置く瞬間に、仕組みを1つ渡すことです。

よくある質問

地下の店や座敷の奥で、電波が無くても使えますか

使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。

店内がうるさくても聞き取れますか

近くで話せば聞き取れます。音が大きいときは、画面の文字で確認してください。訳文は文字でも出ます。

金額の説明にも使えますか

使えます。ただし金額は必ず画面の文字で確認してください。数字は聞き違いが起きやすいので、画面を一緒に指さすのが確実です。

どの言語に対応していますか

86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語・ドイツ語など、訪日客のことばはたいてい入っています。

料金はかかりますか

基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。

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この記事のアプリは、無料ではじめられます。

iPhone・Androidどちらでも使えます。

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