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「今日も元気でした」で終わらせない。保育園の送り迎えで、外国人の保護者に

2026.09.15

保育園の送り迎えで、外国人の保護者に体温・食事・けがなど子どもの一日を伝えられないと、お互いに不安なまま帰ることになります。連絡帳が読めない理由、翻訳アプリが園で使いにくい理由、送り迎えの3分でその日のことを渡す方法をまとめました。

保育園の玄関で、エプロン姿の保育士が子どもの手を引いた外国人の母親と話している

保育士の方から伺った話です。お迎えに来たブラジル人のお母さんが、何か心配そうにしている。朝、熱っぽかったのかもしれない。こちらは「元気でしたよ」としか言えない。

園では、お昼寝のあとに熱を測っています。平熱でした。よく遊んでいました。渡したい情報はあるのに、渡す道が無い。お母さんは、心配なまま連れて帰ります。

この記事では、送り迎えのどこで止まるのか、そして3分でその日の一日を渡すには何が要るのかを整理します。

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渡すべきは「元気」より「数字と出来事」

体温、食べた量、けが、昼寝の時間。ここが渡れば、保護者は安心して帰れます。

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子どもの健康の話が外に出ない

端末の中だけで訳すので、体調や家庭の事情がサーバーへ送られません。

3分で終わる

お迎えの列が続く時間帯に、通訳を待たずにその場で。

送り迎えの3分で、渡るのは「元気でした」まで

保育園の送り迎えは、いちばん短い保護者面談です。朝は「よろしくお願いします」、夕方は「今日も元気でした」。日本語が通じる保護者とも、この短さでやり取りしています。

外国人の保護者との間では、ここがさらに短くなります。「元気でした」と笑顔だけ。渡したいことはあるのに、渡す言葉が無い。お昼寝のあとの体温、おやつを食べなかったこと、転んで膝をすりむいたこと。

そして保護者のほうも、朝の心配を言えないまま預けます。「朝、少し熱っぽかった」を言えなければ、園も知らないまま一日を始めます。お互いに、いちばん大事な情報を持ったまま黙っている状態です。

保育士の手が、小さな子どもの額にそっと当てられている
お昼寝のあとに測った体温は、渡せなければ測っていないのと同じです。

連絡帳が読めない、書けない

保育園には連絡帳があります。園での様子を書き、家での様子を書いてもらう。とてもよい仕組みです。ただ、日本語で書かれた連絡帳は、日本語が読める人にしか届きません。

多言語の連絡帳や、絵と記号で伝える工夫をしている園もあります。それでも「今日は転んで膝をすりむいたので消毒しました。泣きましたがすぐ遊びに戻りました」のようなその日だけの出来事は、記号では書けません。

保護者側も同じです。「朝、少し熱っぽかった」「昨日、夜中に何度も起きた」を日本語で書けない。書けないことは、園に届きません。

翻訳アプリを園で使いにくかった理由

保育士の方の中には、自分のスマートフォンの翻訳アプリで乗り切った方もいます。そして、たいてい2つのところで立ち止まります。

1つめは子どもの情報です。体調、アレルギー、発達のこと、家庭の事情。多くの翻訳アプリは、話した声をいったんインターネットの向こうのサーバーへ送ります。園が扱う子どもの情報を、社外のサーバーへ通してよいのか。ここで園長の判断が止まります。

2つめは手がふさがることです。片手で子どもの手を引き、もう片方で荷物を渡している。画面をタップして、持ち替えて、相手に見せる往復が、お迎えの列を止めます。

クラウドの翻訳アプリは会話をサーバーへ送るが、端末の中で訳す方式では外に出ないことを比べた図
訳す場所が端末の外にあるかどうかで、子どもの情報の扱いが変わります。

通信を使わない翻訳、という選択肢

私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。

通信していないので、子どもの体調も家庭の事情も、どこへも送られません。園の情報管理の規程と両立します。園舎の奥で電波が細くても、機内モードのままでも動きます。

対応は86言語です。ポルトガル語・ベトナム語・中国語・フィリピノ語・ネパール語・スペイン語など、実際に保護者として来られる方のことばは入っています。

お迎えの3分で、渡す順番

玄関の靴箱の上にスマホを1台置きます。画面を上下に分けて相手側を180度反転させる表示があるので、向かい合ったまま、持ち替えずにやり取りができます。保育士が日本語で話す、保護者のことばで出る。保護者が話す、日本語で出る。

渡す順番を決めておくと3分で終わります。①体温と体調 ②食べた量 ③けがや気になったこと ④明日の持ち物 ⑤「家で気になることは」と聞く。動画の「朝、少し熱っぽかった」は、⑤で初めて出てきます。聞かれなければ、言われません。

体温と持ち物は、画面の文字で確かめます。「36度8分」「明日は帽子」。声だけで進めると、ここが聞き違いになります。

夕方の空いた保育室。小さなクッションと低い棚に日が差している
園での一日は、渡せて初めて保護者のものになります。

園で先に決めておくと、迷わない

導入する前に決めておくとよいことが3つあります。1つめはどこまでをアプリで、どこからを通訳や書面にするか。日々の様子の共有まではアプリ、発達や健康の相談、契約や行事の重要な説明は通訳と書面、と線を引いておくと現場が迷いません。

2つめは記録に残すかどうか。訳文を連絡帳に書き写すのか、確認だけに使うのか。3つめは端末です。個人のスマホではなく園の共用端末に入れておくと、情報管理の説明が一本化できます。

念のため書いておきます。発達や健康に関わる相談、同意が要る場面では、必ず通訳を入れてください。このアプリは、毎日の3分を確実にするための道具で、通訳の代わりではありません。

よくある質問

園舎の奥で電波が弱くても使えますか

使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。

子どもの体調や家庭の事情が外部に送られませんか

送られません。通信を使わないので、会話の中身がサーバーを通ることがありません。園の情報管理の規程との整合も説明しやすくなります。

通訳の代わりになりますか

なりません。発達や健康の相談、同意が要る説明では通訳を入れてください。このアプリは、毎日の送り迎えの共有を確実にするための道具です。

どの言語に対応していますか

86言語です。ポルトガル語・ベトナム語・中国語・フィリピノ語・ネパール語・スペイン語・英語など、保護者として来られる方のことばはたいてい入っています。

料金はかかりますか

基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。

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この記事のアプリは、無料ではじめられます。

iPhone・Androidどちらでも使えます。

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