入れ間違いは、車を壊す。セルフのガソリンスタンドで外国人のお客様に「赤いほうを使ってください。それが普通のガソリンです」をその場で通す
セルフのガソリンスタンドで外国人のお客様がレギュラー・ハイオク・軽油を間違えると、車が壊れます。ノズルの色分けが国によって違うこと、「レギュラー」の呼び方が国によって違うこと、スタッフは事務所から出られないこと。3つの壁を越えて、給油機の前の10秒で「赤いほう」を伝える方法をまとめました。
セルフのガソリンスタンドのスタッフの方から伺った話です。オーストラリアからレンタカーで来たお客様が、給油機の前で3本のノズルを見比べて、止まっている。赤がレギュラー。でも「赤いほう」が、インターホン越しに言えない。
お客様は緑のノズルを手に取った。日本では緑は軽油。スタッフは事務所から走り出た。間に合った。でも、毎回間に合うとは限らない。
この記事では、セルフ給油でなぜ入れ間違いが起きるのか、そして事務所から出ずに、給油機の前の10秒で「赤いほう」を渡すには何が要るのかを整理します。
日本の赤=レギュラーは、海外では別の意味のことがあります。色の説明が、そのまま事故の防止です。
セルフ店は1人勤務が多い。インターホン越しでも通じる形が要ります。
レンタカーの入れ間違いは、修理費と旅程の両方を壊します。事前の一言がすべてです。
入れ間違いは、車を壊す
セルフのガソリンスタンドでは、お客様が自分でノズルを選びます。日本では赤=レギュラー、黄=ハイオク、緑=軽油が一般的です。日本人には当たり前ですが、この色分けは国によって違います。
たとえば緑を「無鉛ガソリン」の色として使う国は多く、そこから来た人は緑を自然に選びます。日本では緑は軽油です。ガソリン車に軽油を入れれば、エンジンは止まります。レンタカーなら、修理費と旅程の両方が壊れます。
スタッフの方が言われたのは、「色を説明したいだけ。それがインターホン越しに言えない」ということでした。必要なのは、「赤いほうがレギュラーです」の一言です。
セルフのスタンドで、実際に起きていること
訪日客のレンタカー利用は、地方ほど増えています。そして地方のスタンドは、セルフで、1人勤務が多い。お客様が給油機の前で止まっていても、事務所から出るには手が足りません。
多言語の説明シールを給油機に貼っている店もあります。それでも間違えるのは、「レギュラー」という呼び方そのものが通じないからです。国によって「無鉛」「95」「アンレデッド」と呼び方が違い、「レギュラー」の直訳が何を指すのか分からない。
だから色で渡します。「赤いほうを使ってください。それが普通のガソリンです」。呼び方ではなく色。この一言が、給油機の前で届けばよい。
スタンドで翻訳アプリが使いにくかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試したスタッフもいます。壁は2つです。1つめはインターホン越しという状況です。事務所からお客様に声をかけるとき、翻訳アプリの音声をインターホンに乗せるのは難しい。給油機の前まで出て、対面で使える形が要ります。
2つめは電波です。山道の途中のスタンド、トンネルの出口のスタンド。地方のスタンドは電波が細いことがあります。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、電波が無いと止まります。
必要なのは、電波が無くても動き、給油機の前で押して話すだけで済む道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
山道のスタンドでも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。ポケットに入れて給油機の前へ出れば、そのまま使えます。
対応は86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・インドネシア語など、レンタカーで来られる訪日客のことばは入っています。
給油機の前の10秒で、色を1つ渡す
お客様が止まっているのが見えたら、スマホを1台持って給油機の前へ出ます。お客様が話すと日本語で出て、スタッフが日本語で話すと相手のことばで出ます。ノズルを指さしながら、向かい合ったまま使えます。
渡すのは1つです。「赤いほうを使ってください。それが普通のガソリンです」。動画の「赤いのは普通のガソリンですか」には、この一言を返します。ハイオク車なら「黄色いほう」、ディーゼルなら「緑」。色で渡せば、呼び方の違いを越えられます。
レンタカーの場合は、給油口のシールを一緒に見ます。訳文は文字でも出るので、「レギュラー」の表示と画面の訳を並べて、「これです」と一緒に指さして確認します。
店で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは店の定型文です。「赤いほうを使ってください。それが普通のガソリンです」「黄色はハイオク」「緑は軽油、ガソリン車には入れない」「先に精算機で」。この4つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。
2つめは出るタイミングです。お客様がノズルを手に取る前に出る。カメラで給油機の前が見えるなら、止まった時点で出る。間に合わせるための線を店で決めておきます。
英語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、「赤いほう」の一言を、ノズルを取る前に渡すことです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
給油機の前へ出て、対面でお使いください。訳文は画面にも出るので、お客様は文字でも確認できます。
近くで話せば聞き取れます。音が大きいときは、画面の文字で確認してください。
86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・インドネシア語など、訪日客のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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