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沖に出た船の中で、お客様の翻訳機が止まった。離島フェリーで外国人の乗客に「あと四十分。荒れているので座って」をその場で通す

2026.09.19

離島フェリーの船内で、外国人の乗客の翻訳機やスマホの翻訳アプリが沖に出て止まり、「いつ着くか」「なぜ揺れるか」「座っていてほしい」が伝わらないことがあります。海の上で通信を使う翻訳が止まる理由と、電波の無い船内で到着時刻と安全の案内を渡す方法をまとめました。

フェリーの客室で、船員の男性と外国人の女性乗客が座席の横で話している

離島フェリーの船員の方から伺った話です。港を出て20分、中国からの乗客がスマホを見せながら立ち上がった。翻訳ソフトが動かない。聞きたいのは「いつ着くか」。伝えたいのは「あと四十分。荒れているので座っていてください」。

船員は指で「40」と示し、乗客は座った。でも「荒れているから」が渡らず、次の揺れでまた立ち上がった。

この記事では、海の上でなぜ通信を使う翻訳が止まるのか、そして圏外の船内で、到着時刻と安全の案内を渡すには何が要るのかを整理します。

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港を出ると圏外

沿岸を離れると電波は届きません。通信を使う翻訳機やアプリは、船内では止まります。

渡すのは時刻と理由

「あと四十分」と「荒れている」。理由が渡ると、乗客は立ち上がらなくなります。

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安全の案内は船員の責任

揺れる船内で立たせないことは、案内ではなく安全です。渡せる道具が要ります。

沖に出た船の中で、お客様の翻訳機が止まった

通信を使う翻訳機や翻訳アプリは、電波があるところでしか動きません。港では動いていた道具が、沿岸を離れた瞬間に止まる。離島フェリーは、航路の大半が圏外です。船内 Wi-Fi のある船もありますが、翻訳に使えるほど安定していないことが多い。

船内で起きているのは、乗客の道具が沖で止まることです。聞きたいのは「いつ着くか」。伝えたいのは「あと四十分」と「荒れているので座って」。時刻は指で示せても、理由は言葉でしか渡りません。

船員の方が言われたのは、「座ってほしいのは安全のため。理由が渡らないと、揺れるたびに立つ」ということでした。

フェリーの客室の青い座席と、その上に置かれたオレンジ色の救命胴衣とスマートフォン
港では動いていた道具が、沖では止まります。

離島フェリーで、実際に起きていること

訪日客の離島旅行は、年々増えています。沖縄の離島、瀬戸内、佐渡、屋久島、隠岐。フェリーは、その旅の入口であり、天候に左右される最初の関門でもあります。

船内の案内放送は日本語と英語が多く、中国語・韓国語の乗客には放送が届きません。「荒れているので座ってください」「到着が遅れます」「下船は車両から先に」。安全に関わる案内が、放送だけでは渡らない。

そして船員は、航行中の安全確認と案内を同時に行っています。一人の乗客に長くはかけられません。

船内で翻訳アプリが使えなかった理由

スマートフォンの翻訳アプリを試した船員もいます。壁は1つ、そして決定的です。沖に出ると電波が無いのです。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、圏外の船内では動きません。乗客の翻訳機が止まった理由と、同じ理由です。

多言語の掲示を客室に貼る船もあります。それでも渡らないのは、「今日の」到着時刻と海の状態は掲示に書けないからです。今日は四十分、明日は一時間。その場で渡す必要があります。

必要なのは、圏外の船内でも動き、座席の横で押して話すだけで済む道具です。

通信を使わない翻訳、という選択肢

私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。

圏外の船内でも、沖の甲板でも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。港で言語データを入れておけば、航路の全部で使えます。

対応は86言語です。中国語・韓国語・英語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語など、離島に来られる旅行者のことばは入っています。

座席の横の10秒で、時刻と理由を渡す

船員がスマホを1台持ちます。乗客が話すと日本語で出て、船員が日本語で話すと相手のことばで出ます。座席の横で、向かい合ったまま使えます。

渡すのは、時刻と理由と行動の3つです。「あと四十分で着きます。海が少し荒れているので、座って待っていてください」。動画の「船の上は電波が無くて翻訳ソフトが使えない。いつ着きますか」には、この一言を返します。「四十分」で見通しが、「荒れている」で理由が、「座って」で行動が渡ります。

到着時刻は、必ず画面の文字で。訳文は文字でも出るので、「四十分」は画面を一緒に指さして確認します。

フェリーの客室で、手すりをつかんでいる手元
「荒れているので座って」が渡れば、揺れても立ち上がりません。

船で先に決めておくと、迷わない

導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは船内の定型文です。「あと○分で着きます」「荒れているので座って」「救命胴衣はここ」「下船は車両から先」「到着が○分遅れます」。この5つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。

2つめは言語データを入れる場所です。沖では入れられないので、港の Wi-Fi で入れてから出港します。一度入れれば、航路の全部でそのまま使えます。

中国語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、圏外の船内で、時刻と理由を渡すことです。

よくある質問

沖に出て圏外になっても使えますか

使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、港の Wi-Fi のある場所でお願いします。

エンジンの音の中で聞き取れますか

近くで話せば聞き取れます。音が大きいときは、画面の文字で確認してください。訳文は文字でも出ます。

乗客の翻訳機が止まっていても使えますか

使えます。船員の端末1台で、乗客が話すと日本語で出て、船員が日本語で話すと相手のことばで出ます。相手の道具は要りません。

どの言語に対応していますか

86言語です。中国語・韓国語・英語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語など、旅行者のことばはたいてい入っています。

料金はかかりますか

基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。

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この記事のアプリは、無料ではじめられます。

iPhone・Androidどちらでも使えます。

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