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飲む量と回数は、伝わらなければ危ない。ドラッグストアで外国人のお客様に

2026.09.15

ドラッグストアや薬局で、外国人のお客様に市販薬の飲む量・回数・飲み合わせが伝わらないと、身振りで済ませることになります。指で「3」を示すだけでは危ない理由と、量と回数をその場で確実に渡す方法を、売り場の流れに沿ってまとめました。

ドラッグストアの棚の前で、白衣の女性スタッフが小さな箱を持った外国人の男性客と話している

ドラッグストアの登録販売者の方から伺った話です。中国からのお客様が風邪薬の箱を持って来られる。「1日に何回」と聞かれているのは分かる。指で3本立てて、うなずいてもらって、終わり。

そのあと、ずっと気になっていたそうです。「食後」は伝わったのか。「1回2錠」は伝わったのか。「ほかの薬と一緒に飲まない」は。薬の説明は、身振りで済ませてはいけない一言なのに、身振りで済ませるしかなかった。

この記事では、薬の説明のどこが抜けるのか、そして量と回数を確実に渡すには何が要るのかを整理します。

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抜けるのは「回数」より「条件」

「3回」は指で示せます。「食後」「1回2錠」「ほかの薬と一緒に飲まない」は言葉が要ります。

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体の話が外に出ない

端末の中だけで訳すので、症状や持病の話がサーバーへ送られません。

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数字は文字で確かめる

訳文が文字で出るので、量と回数を画面で一緒に見て確認できます。

指で「3」を示すだけでは足りない理由

薬の説明のうち「1日3回」は、指で示せます。お客様もうなずきます。ここで終わってしまうのが、いちばん危ないところです。

抜けるのは、回数についている条件です。食後なのか食前なのか。1回に何錠か。子どもは半分なのか。ほかの薬と一緒に飲んでいいのか。眠くなるのか。指では示せない部分が、薬の説明の本体です。

そして条件が抜けたまま飲むと、効かないか、効きすぎるか、どちらかになります。「伝わったつもり」がいちばん危ないのは、薬の売り場です。

小さな白い薬の箱を持つ手と、指を3本立てたもう片方の手
「3回」は指で示せます。「食後に、1回2錠」は言葉が要ります。

多言語の説明書があっても足りない理由

市販薬のパッケージには、英語の表記があるものが増えました。多言語の説明カードを置く店もあります。これはとても有効です。

足りないのは、その人の事情です。「いま別の薬を飲んでいます」「妊娠しています」「子どもに飲ませたい」「アレルギーがあります」。パッケージには書けない、その人だけの条件があります。聞かなければ出てきません。

そして聞けなかったお客様は、自分の国の常識で飲みます。用量の考え方は国によって違います。聞けなかったことが、そのまま体に入ります。

翻訳アプリを売り場で使うときの引っかかり

登録販売者の方の中には、自分のスマートフォンの翻訳アプリで乗り切った方もいます。そして、たいてい1つのところで立ち止まります。お客様の体の話です。

症状、持病、飲んでいる薬、妊娠。薬の説明には、個人情報の中でも特に重いものが混ざります。多くの翻訳アプリは、話した声をいったんインターネットの向こうのサーバーへ送ります。それを社外のサーバーへ通してよいのか。ここで店長の判断が止まります。

もう1つ、店の奥やビルの中の店舗では電波が細くなります。お客様を棚の前に立たせたまま「読み込み中」は、気まずい時間です。

クラウドの翻訳アプリは会話をサーバーへ送るが、端末の中で訳す方式では外に出ないことを比べた図
訳す場所が端末の外にあるかどうかで、体の話の扱いが変わります。

通信を使わない翻訳、という選択肢

私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。

店の奥でも、ビルの中でも、機内モードのままでも動きます。通信していないので、症状も持病も飲んでいる薬も、どこへも送られません。

対応は86言語です。中国語・韓国語・英語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・ネパール語など、実際に来店されるお客様のことばは入っています。

売り場で、確かめる順番

棚の前でスマホを1台出します。画面を上下に分けて相手側を180度反転させる表示があるので、向かい合ったまま、持ち替えずにやり取りができます。スタッフが日本語で話す、お客様のことばで出る。お客様が話す、日本語で出る。

順番を決めておくと1分で終わります。①いま飲んでいる薬があるか ②妊娠・授乳・子ども用か ③1回の量と1日の回数 ④飲むタイミング(食後など)⑤「ほかに聞きたいことは」。動画の「1日に何回」は③ですが、①②を先に聞かないと、③の答えが変わります。

量と回数は、必ず画面の文字で確かめます。「1回2錠」「1日3回」「食後」。訳文は文字でも残るので、パッケージと画面を並べて、該当の箇所を一緒に指さします。声だけで進めないことが、薬の売り場ではいちばん大事です。

昼間のドラッグストアの静かな通路。明るい棚が少しぼやけて見える
棚の前の1分で、身振りで済ませる場面がなくなります。

薬剤師・医師につなぐ場面は、必ずつなぐ

最後に、いちばん大事なことを書いておきます。持病がある、妊娠している、ほかの薬を飲んでいる、症状が重い——この場合は、必ず薬剤師や医師につないでください。

アプリは、市販薬の基本的な説明を確実にするための道具です。判断が要る場面の代わりにはなりません。「これは薬剤師に聞いてください」の一言も、相手のことばで渡せます。つなぐべき場面を、言葉の壁で見逃さないことが、いちばんの安全です。

英語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、量と回数と条件だけを、確実に一度確かめることです。

よくある質問

ビルの中の店舗で電波が弱くても使えますか

使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。

お客様の症状や持病の話が外部に送られませんか

送られません。通信を使わないので、会話の中身がサーバーを通ることがありません。

薬剤師の代わりになりますか

なりません。持病・妊娠・飲み合わせなど判断が要る場面では、必ず薬剤師や医師につないでください。このアプリは、基本的な説明を確実にするための道具です。

どの言語に対応していますか

86言語です。中国語・韓国語・英語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・ネパール語など、来店されるお客様のことばはたいてい入っています。

料金はかかりますか

基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。

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この記事のアプリは、無料ではじめられます。

iPhone・Androidどちらでも使えます。

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