「先に番号を押す」が、伝わらない。コインパーキングで外国人のお客様に精算の順番をその場で通す
コインパーキングで外国人のお客様に「先に止めた場所の番号を押す」「それから料金が出る」「払うとロックが下がる」が伝わらないと、精算機の前で止まり、車が出られなくなります。ロック板方式が日本独特であること、精算機の日本語が読めないこと、管理人は常駐していないこと。3つの壁を越えて、精算機の前の10秒で順番を伝える方法をまとめました。
コインパーキングの管理をしている方から伺った話です。夕方、イギリスからレンタカーで来たお客様が、精算機の前で困っている。先に止めた場所の番号を押す。それから料金が出る。この順番が、言えない。
お客様はお札を入れようとして、入らない。番号を押していないから、料金が出ていない。後ろには出たい車。管理人は隣の駐車場から走ってきた。
この記事では、コインパーキングのどこが分かりにくいのか、そして常駐していない管理人でも、精算機の前の10秒で順番を渡すには何が要るのかを整理します。
止めた場所の番号を押して、払って、ロックが下がる。この順番そのものが、海外にはほとんどありません。
この一言が通れば、あとは機械が案内します。順番の最初だけを渡します。
巡回で出会ったときの10秒で渡す。通信が要らない道具で、ポケットから出してすぐ。
「先に番号を押す」が、伝わらない
日本のコインパーキングの多くは、ロック板方式です。車を止めるとロック板が上がり、出るときは精算機で止めた場所の番号を押し、料金が出て、払うとロック板が下がる。日本人には当たり前ですが、海外にはほとんど無い仕組みです。
多くの国では、入口で券を取って出口で払うか、時間を先に買ってダッシュボードに置きます。「番号を押す」「それから料金」「払うと板が下がる」——この3つが、それぞれ初めての体験です。そして精算機の画面は、日本語です。
管理人の方が言われたのは、「番号さえ押してもらえれば、あとは機械が案内する。その最初の一手が伝わらない」ということでした。
コインパーキングで、実際に起きていること
訪日客のレンタカー利用は、観光地の駐車場に直結します。そして観光地のコインパーキングは、無人です。管理人は複数の駐車場を巡回していて、その場にいないことが多い。
多言語の説明シールを精算機に貼っている駐車場もあります。それでも止まるのは、シールを読む前にお金を入れようとするからです。順番を、声で、その人のことばで渡す必要があります。
出られない車が1台あると、後ろの車も出られません。夕方の観光地では、これが数台の渋滞になります。コールセンターに電話がかかってきても、電話口で英語の説明をするのは難しい。
駐車場で翻訳アプリが使いにくかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試した管理人もいます。壁は2つです。1つめは屋外と地下。観光地の駐車場は山あいや地下にあり、電波が細いことがあります。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、電波が無いと止まります。
2つめは巡回の途中で使うことです。ポケットから出して、押して話して、すぐ相手のことばで出る。この速さでないと、巡回の途中では使いません。
必要なのは、電波が無くても動き、ポケットから出してすぐ押して話せる道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
山あいの駐車場でも、地下でも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。ポケットに入れて巡回すれば、そのまま使えます。
対応は86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・インドネシア語など、レンタカーで来られる訪日客のことばは入っています。
精算機の前の10秒で、順番の最初を渡す
困っているお客様を見つけたら、スマホを1台持って精算機の前へ行きます。お客様が話すと日本語で出て、管理人が日本語で話すと相手のことばで出ます。精算機を指さしながら、向かい合ったまま使えます。
渡すのは、順番の最初だけです。「先にその機械で、車を止めた場所の番号を押してください」。動画の「駐車場の料金はどうやって払いますか」には、この一言を返します。番号が押されれば、料金が出て、あとは機械が案内します。
番号と金額は、必ず画面の文字で。訳文は文字でも出るので、「12番」「800円」のような数字は、精算機の表示と画面を並べて、一緒に指さして確認します。
駐車場で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは現場の定型文です。「先に止めた場所の番号を押して」「料金が出たら入れて」「板が下がったら出られます」「お札はこちらに」。この4つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。
2つめはコールセンターとの分担です。電話で説明できない相手には、巡回の管理人が向かう。管理人が着くまでの間、電話口では「番号を押す」だけを英語の定型文で伝える。この線を決めておきます。
英語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、「先に番号」の一言を、精算機の前で渡すことです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
対面での利用を想定しています。電話口では英語の定型文を伝え、巡回の管理人が現地で対面でお使いください。
近くで話せば聞き取れます。音が大きいときは、画面の文字で確認してください。訳文は文字でも出ます。
86言語です。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・インドネシア語など、訪日客のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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