「奥の大きいほう」が、伝わらない。コインランドリーで外国人の利用者に機械の決まりをその場で通す
コインランドリーで外国人の利用者に「毛布は大きい機械で」「靴は専用機で」「洗剤は自動で入る」が伝わらないと、機械が止まったり故障したりします。留学生や実習生の利用が増える夜の店で実際に起きているトラブルと、貼り紙では通らない決まりをその場で渡す方法をまとめました。
コインランドリーを経営している方から伺った話です。夜9時、ベトナムから来た女性が大きな毛布を抱えて、手前の小さな乾燥機の前で立ち止まっている。それは入らない。奥の大きい機械を使ってほしい。でも「奥の大きいほう」が、言えない。
その方は毛布を小さな機械に押し込んだ。機械は途中で止まり、翌朝、店主が呼び出された。叱りたいわけではない。ただ、伝えられなかった。
この記事では、コインランドリーでなぜ貼り紙が通じないのか、そして夜の無人の店でも、機械の決まりをその場で渡すには何が要るのかを整理します。
毛布は大型機、靴は専用機、洗剤は自動投入。貼り紙1枚では、その人の荷物に当てはめられません。
店主が来たときの10秒で渡す。あるいは端末を置いておく。どちらも通信が要らない形で。
一度の置き間違いが、他の利用者の迷惑になります。事前に渡すことが最良の対策です。
「奥の大きいほう」が、伝わらない
コインランドリーには、機械ごとの決まりがあります。毛布や布団は大型の乾燥機、靴は靴専用機、洗剤は自動で入るので持ち込み不要。日本人の利用者でも、初めての店では迷います。
外国人の利用者の場合、壁は貼り紙です。多くの店が日本語と英語の貼り紙を用意しています。しかし、「大型」「専用」「自動投入」のような機械の用語は、英語で書いても通じにくい。そして貼り紙は、その人の荷物がどれに当たるのかを教えてくれません。
店主の方が言われたのは、「貼り紙を増やしても、読まれない。声で『奥の大きいほう』と言えれば、それで済む」ということでした。
コインランドリーで、実際に起きていること
留学生、技能実習生、単身で働く外国人の方。洗濯機を持たない暮らしの方が、夜のコインランドリーを支えています。週末の夜は、利用者の半分が外国人という店も珍しくありません。
そして夜は、店主がいません。機械が止まったら翌朝まで戻らず、その間に来た他の利用者が迷惑します。だから決まりは、止まる前に渡す必要があります。
店主が巡回に来る時間帯や、開店直後にいる時間帯。そこで出会った利用者に、その人の荷物に合わせて「これは奥」「これは専用機」と渡せれば、事故は減ります。
コインランドリーで翻訳アプリが使いにくかった理由
スマートフォンの翻訳アプリを試した店主もいます。壁は2つです。1つめは店主が高齢で、操作が複雑だと使えないこと。押して話す、それだけで済む形でないと、続きません。
2つめは電波です。郊外の店、ビルの地下、住宅街の奥。意外に電波が細い。多くの翻訳アプリは声をインターネットの向こうへ送るので、電波が無いと止まります。
必要なのは、押して話すだけで済み、電波が無くても動く道具です。
通信を使わない翻訳、という選択肢
私たちが作っている TransferFriends(トランスファーフレンズ)は、翻訳・音声の聞き取り・読み上げの3つとも、スマートフォンの中だけで動かします。最初に言語のデータを入れておけば、あとは通信が一切要りません。
郊外の店でも、地下でも、機内モードのままでも動きます。要るのは電池だけです。操作は押して話すだけなので、機械の操作に慣れていない方でも使えます。
対応は86言語です。ベトナム語・中国語・ネパール語・インドネシア語・ミャンマー語・英語・ポルトガル語など、実際に利用される方のことばは入っています。
巡回の10秒で、機械を1つ渡す
巡回のときにスマホを1台持って行きます。利用者が話すと日本語で出て、店主が日本語で話すと相手のことばで出ます。荷物を見ながら、向かい合ったまま使えます。
渡すのは、その人の荷物に合わせて1つです。「大きい物は、奥のいちばん大きな機械に入れてください」。動画の「これ大きいな、どの機械を使うべきだろう」には、この一言を返します。靴なら「右端の専用機」、洗剤なら「入れなくて大丈夫」。
機械の番号は、必ず画面の文字で。訳文は文字でも出るので、「奥」「右端」「5番」のような位置は、機械を一緒に指さして確認します。
店で先に決めておくと、迷わない
導入の前に決めておくとよいことが2つあります。1つめは店の定型文です。「大きい物は奥の大きい機械」「靴は右端の専用機」「洗剤は入れなくて大丈夫」「止まったらこの番号に」。この4つを一度声に出して通しておくと、本番でそのまま出てきます。
2つめは置き方です。巡回のときに持って行く形と、店内の見えるところに端末を置いておく形。無人の時間帯に置く場合は、盗難防止の固定と、利用者が押して話せる案内を添えます。
ベトナム語が話せるようになる必要はありません。必要なのは、その人の荷物に合わせて、機械を1つ渡すことです。
よくある質問
使えます。翻訳も音声の聞き取りも読み上げも端末の中で動くので、機内モードのままでも動きます。最初に言語データをダウンロードするときだけ、Wi-Fiのある場所でお願いします。
押して話すだけです。相手が話すと日本語で出て、こちらが日本語で話すと相手のことばで出ます。
近くで話せば聞き取れます。音が大きいときは、画面の文字で確認してください。訳文は文字でも出ます。
86言語です。ベトナム語・中国語・ネパール語・インドネシア語・ミャンマー語・英語・ポルトガル語など、利用される方のことばはたいてい入っています。
基本の翻訳は無料で使えます。App Store と Google Play のどちらからでも入れられます。
この記事のアプリは、無料ではじめられます。
iPhone・Androidどちらでも使えます。
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